豊受ウェブマガジン

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函南農場 –春–

吉田 誠

  • Vol. 2 函南農場 –春–
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函南農場 –春–

吉田 誠

静岡県函南の畑にも春が訪れようとしています。
カレンデュラが花をつけはじめ、エキナセアの新芽が伸び、野菜たちも芽が出て 花が咲きはじめました。

一昨年仕込んだ原木しいたけも沢山出てきています。この時期、多くの野菜たちは子孫を残すために根や葉よりも、芽や花、種を作る方にエネルギーを使います。その春のエネルギーが沢山詰まったものが菜の花に代表されるわき芽を欠いて食べる塔菜(とうさい)です。

今、農場では白菜の塔菜や紅苔菜(こうさいたい)などが収穫されています。紅苔菜やノラボウナなどは元々わき芽を摘んで食べる品種ですが、白菜 のわき芽はまず市場には でまわりません。しかし白菜のわき芽は大きくて柔らかく塔菜の中でも1、2を争う美味しさなのです。

野菜はほっておけば皆、芽が出て塔が立ち、花が咲き種が付きます。その種が子孫を残し、それが自然の摂理です。しかし生産性を重視した現代農業では食用や種用など、それぞれが専門的に作られています。豊受の畑では作物の種蒔きから育苗、収穫、種取りまで行い、野菜の花も花束にしたり、化粧品などの原料としても使っています。存分に野菜の全てを活かしているのです。

春は人にとっても新しい始まりの時期―――。
この春、豊受にも静岡の大学で農業を学んだ若い2人が入社します。これで函南農場のメンバーは20才から70才までと幅広い層になり、フレッシュな若者から熟練者までが揃い、豊受自然農を代々引き継いでいくことも重要になってきます。これからも皆で共に努力し共に学びながら豊受の畑を豊かにしていきたいと思っています。

Update / 2015.03

Profile

吉田 誠(よしだ まこと)
やさしい笑顔とソフトな語り口、細やかな気配りで〝癒し系〟の称号を得ている函南のリーダー。近所のネコたちが後をついてまわる姿が、その人柄を表している。自他ともに認める力自慢で、「気はやさしくて力持ち」を絵に描いたようなキャラクター。RAH(現CHhom)卒業、JPHMA認定ホメオパス。


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